刻印ピックアップのレスポール

今回ご紹介するのは、70年代初頭に、50年代のレスポールと同じ木取りを施して限定販売された、1971年製 Les Paul “Standard 58 !
ワンピースマホガニーのネックとボディバックを採用し、50年代ゴールドトップを再現したレアモデルです
しかも特徴的なのは、ピックアップカバーに刻印が入った“刻印P-90”を搭載している点。ゴールドトップに映えるこのロゴが、この年代ならではな、存在感を放っています。



その”Standard 58” はモデル名とは裏腹に、何故か54年モデルと同様のラップラウンド・テールピースで生産されましたが、モデル後期には、55年後期から採用されたTune O Matic ブリッジを搭載された仕様が、ほんの少数だけ生産されたレアな個体です
ボディカラーは深みのあるゴールドトップ。経年変化による風合いが、まさに“ビンテージ”の魅力を存分に物語っています。ピックアップはフロント・リアともにP-90で、甘くも歯切れのいいトーンが特徴。ブルースやロックンロールにはもちろん、ジャズでも表情豊かに鳴ってくれます。
1970年代初頭のGibsonは過渡期のモデルが多い中、この一本はビンテージファンにもコレクターにも響くスペック。眺めても、弾いても、所有欲を満たしてくれる一本です。